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デパートで働くと得られるいいこと
こんにちは、りえです。
今日は、デパートで働くことについて書いてみようかと思います。 まずは、休日について。
平日に休める、自分で連休を組める
ほとんどデパートは、定休日がありません。勤務はシフト制で、休日も交代制です。
土日祝も休めなくはないのですが、交代で休みますので、殆どが平日が休みとなります。映画やコンサートなど、混雑を避けてイベントごとに参加できます。
シフト制なので、ラッシュを避けての通勤も可能です。
さらに、週休2日以外にも年間で20日ほどの連続休日が取れます。デパートは、世間の祝祭日にも営業をしていますので、一般の休日とは別の日に年間で決められた休みをリフレッシュ休暇としてまとめて取ります。規定の休みと年休で連休にします。
一度に取るのではなく、半年に10日くらいになりますが、人員が少なくなっているので分割して取ることが多いです。
世間でいうところのゴールデンウィークや、シルバーウイークはありませんが、自分で好きな時に連休にすることができます。独身のころは、半年に一度、10連休が取れましたので海外旅行にいっていました。
海外旅行も閑散期ならではの、価格でいけます。一緒に行ってくれる友人がいれば、心強いです。大抵は同じ業界の友人と行くことになりますし、飛行機内で見かける日本人も、同業の人が多かったです。
結婚出産以後、家族での国内旅行以外はいかなくなりました。せっかく自由に取れる連休をつかって海外旅行にも、行きたい!というのが、いまの夢です。

セレブ気分が味わえる
普段の生活では、あり得ない商品を扱うことも多いデパート。洋服、靴、バッグ。海外ブランドなど、1ヶ月のお給料でも買えない商品がゴロゴロしています。
素材を知れば、良いものを手に入れたいと思うようになり、目ばかりが肥えていきます。販売員はそうそう買えませんが、知識は増えていきます。
世間には、セレブな方たちが一定数存在することも事実、お得意様の特別商談会などでのお買い物の様子はうらやましいの一言です。一緒にお品物を選ぶときは、自分のことのように楽しいです。
流行や季節に敏感になる
季節ごとの商品の入れ替えや、新商品の展示会に呼ばれます。ファッションショーの案内も来ます。
半年先の商談が多いので、季節は先取りになりますが、流行がわかります。核となるメーカーも存在しますので、だいたいの流れがわかります。
毎日がウインドーショッピングです。
世間の人より少しだけ気持ちが若いような気がします。
いろんな商材に出会える
展示会は、メーカー主催のものや大きな合同企画のものまで様々です。新規開発の商材を知れるのはワクワクします。
デパートによって違いますが、人事異動での担当替えで全く取り扱いが異なる商材との出会いがあります。
りえの場合は、事務用品、子供雑貨(ランドセル)婦人服、婦人靴、ハンドバッグ、食品進物、内装工事、和洋菓子、生鮮食品と担当が変わりました。
全く売り場が変わらない人もいますが、違う商材にふれるのは、純粋に覚えるのは大変ですが、楽しいです。単純に商品に詳しくなります。
たくさんの取引先と知り合える
普段は販売員として売り場で、接客をしていますが、取引先のメーカーの方だったり、派遣社員さん、マネキンさんなど、デパートには様々な立場の人が同じ売場に立っています。
見かけは同じ。でも立場が微妙に違うんです。
立派なかっぷくのいい男性が、実はアルバイトさんで隣の女の子が正社員ということもあります。
直営の売場と、メーカーの売場で仕入れの形態も違いますし、販売する人も会社が違います。
デパートのことを「やかた」と呼ぶメーカーさんもいます。概ねデパートの意向に沿った接客販売をしてくださいますが、ブランド力のあるメーカーは独自の販売をしてしまうときがあります。
なかなか、難しいです。
デパートから撤退していくブランドも多いです。たくさんのメーカーとそこに勤める方々と知り合えます。
大きな金額の商談ができる
会社の代表としてメーカーと交渉したりするときがあります。新規の取引先や重要な案件だと上司が同行しますが、継続発注など、季節の入れ替えなど仕入れを任されることがあります。
自分のお金ではないですし、実際に紙幣が目の前を行き来はしないので実感はありませんが、ランドセルなど短期間に数千万円のお金が動きます。ランドセルは、各デパートでオリジナルランドセルを作成、クラリーノの革を買い付けて作成本数、内装仕様を決めたり、おまけをつけたり、ランドセル工房に足を運んだりとなかなか大変で楽しいです。
りえの携わっていた当時は、ピンクのランドセルが主流で、茶色が出始めた頃でした。今は、本当にカラフルになりましたね。
バイヤーとして、海外に買い付けに行っていた人もいます。売場で売る人、仕入れをする人。メーカーでは無いですがメーカーみたいなこともコラボしながら進めます。
疑似個人商店のような感覚も味わえます。独立して企業する人もいます。
忙しいと嬉しくなる
売り場によっては、繁忙期が異なります。
食品だと年末年始。子供雑貨、学用品だと新入学のころ。和洋菓子だとクリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、ハンドバッグ、婦人靴、婦人服は、母の日。
この頃は、お客様の行列も少なくなりました。
行列を手際よく接客販売、進物包装すると楽しくなります。
単純に、包装するのが好きです。婦人服やハンカチやらを箱に詰めて、のし紙用意して手際よく包装する自分に酔います。
大催事場のギフト解体セールとか、質流れ品とかのカウンター接客も得意です。婦人服のクリアランスセールでのプライスのもぎりと計算、おたたみからの袋投入とか大好きです。
ありがとうという言葉が自然に言えるようになる
販売を仕事にしている人は、みんなじっとしているのが苦手だと思います。
例えば、事務仕事と言われるような。電話の取次、お茶をいれる。伝票を書く、PCの入力をするなどなど。
それよりも、立って目を配って、お客様とお話をするほうがいい。
世間話する、商品について話す、天気の話をする。子供の話をする。
何よりも、ちょっとした会話の中に楽しみを探している。
お買い上げ後の「ありがとうございます」は、販売員が言うセリフだ。でも、時折お客様から言われることがある。その場面はいろいろ。
本当にお品物が気にいっていただけた。気持ちよくお買い物ができたときに自然と出るのだろう。
販売員も人である。
感情があって、品物にも思い入れがある。その品物を共感してお買上げいただけたら、とても嬉しい。そして、「ありがとう」と言われたらもっと嬉しい。
その気持が嬉しい。そんな「ありがとう」が聞きたくて、販売員をしている。自然とでるありがとう、自分も自然と言える人で有りたいと思っている。
接客業は、人の観察業のように思う。日々人生の訓練。
なかなかいい仕事だと思っている。